丁寧にそしてダイナミックに
時代と共に生きる力を養う
大きな夢、惜しまぬ努力
「くしゃみって何?」と講師が子どもに尋ねた時、子ども達はその情景を思い浮かべ、あたかもスローモーション動画を見ているかのように、ゆっくりと場面場面を言葉に置き換えていきます。「たくさんの空気が、いっぺんに口や鼻から出ること」とある男の子が答えました。言葉は、表現の道具として更に想像を広げることができ、講師は豊かな表現を得る楽しさを伝えます。4歳まで字は教えず想像力を高め、学習意欲の高まった5歳児になって、「こくご」の教室は始まります。最後は全員が45分間先生のお話を聞けるようになり卒園します。
卒園前の時期に、5歳児はオリジナルのお話と絵を考えて自分だけのハッピーエンドの絵本を作り始めます。想像が高まった子どもたちは、今まで習得した技法を用いて自由にお話を作り、大人を驚かせます。お話から考える子ども、絵から考える子ども…個々によって始まりは違いますが、子どもたちの世界観が広がります。
世界の話をする中で、子どもたちは、メキシコとイタリアの国旗が似ていることに気づきました。そこで、両国の特徴的な食べ物や自然を写真で紹介し、みんなはどちらの国が好きかを多数決で競ったことがあります。誰もが、スーパーカーやピザのあるイタリアを応援すると思ったのですが、最後はメキシコが勝利したことがとても印象に残っています。先入観の少ない子どもの時代にこそ、楽しい情報を知らせていくことは大切と感じております。
プロのコーチから教えられる様々な運動方法は、子どもたちを飽きさせません。試合においては、ボールから目を離さないだけでも大変ですが、どこにボールが来るのかを察し、徐々に自分がどう動いて良いのかを体得していきます。施設間交流の柱となる教育です。
しっかりとした歩行が確立できた段階で、子どもたちは様々な動きにチャレンジしていきます。その意欲が体操と結びついていけるように、器械運動を中心に展開していきます。
Appleを「りんご」と教えるのではなく、海外の方が話す言葉や態度を子どもたちが感じとり、それに合わせて行動したり、表現できれば、どんなシャイな子どもでも、言葉の壁を越えて相手と接することができます。園では、そのような時間を持てる場合に限り英語の時間を設けていきます。